素直じゃない小娘を養う従兄のおじさん
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<登場人物>
双葉(ふたば):
20歳になったばかり。専門学校生。実家から学校が遠いので、成治と同居中。
成治に思いを寄せているが、本音が言えない。お酒は飲めるけど弱い。
成治(せいじ):
35歳。非童貞だけど彼女いない歴かれこれ12年くらい。
面倒見がよく、やれやれと言いながらを養っている。ホストクラブ経営中。
!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!
双葉「遅い!」
成治「おいおい、『おかえり』が先だろ・・・」
双葉「遅いって言ったら遅い!
10時までに帰って来れない時はメールしてって言ったでしょ!?」
成治「あ〜・・・それは、悪かった。」
双葉「もうっ!おかげでお風呂もご飯も冷めちゃったしっ」
成治「そう拗ねるなって。」
双葉「拗ねてない!」
成治「クスッ、まだまだ子供だな。」
双葉「っ、子供じゃない!もう・・・ごはん、食べてきたの?」
成治「いや、食べてない。温め直してくれるか?」
双葉「は〜い。あ、先にお風呂入ってきたら?」
成治「ん?ん〜・・・・・個人的には飯を先に食いたいんだが?」
双葉「・・・香水」
成治「ん、キツイか?」
双葉「おじさんのじゃなくて・・・その・・・・」
成治「?」
双葉「っ、ほら、お客さんがキツイ香水とか付けてたら、おじさんに移って・・・
いろんな匂い混じってて、いい匂いじゃないし・・・・・」
成治「!・・・フッ、それもそうだな。じゃ、風呂入って来るわ」
間。(成治、風呂上がり。)
双葉「あ、おじさん・・・・・って、髪!ちゃんと乾かす!」
成治「あのなぁ・・・男相手にそれは・・・」
双葉「風邪引いたらどうするの!?看病できるの私だけなんだよ!?」
成治「そりゃ、そうだが・・・」
双葉「私だって学校あるんだから、四六時中看病なんてしてあげられないし」
成治「ん、そうだな。」
双葉「よいしょ、と。
上半身裸でいるのは、おじさんの家だし、黙認してるけど・・・
それならせめて、髪ぐらい乾かさないとダメだよ?」
成治「へいへい」
双葉「本当にわかってる!?」
成治「あぁ、わかってる。双葉に言われたからにゃ、ちゃんと気を付けるから。」
双葉「・・・もう。」
成治「じゃ、いただきます。」
双葉「いただきます。」
成治「ん?双葉お前、先に食ってなかったのか?」
双葉「おじさんの帰りを待ってました」
成治「お前・・・・・」
双葉「おじさんが食べて帰ってくるかどうかもわからなかったし、
私一人で先に食べてるのもなんか嫌だったし。
だからず〜っと、ケータイ片手に連絡待ってt・・・・ぁ・・・・」
成治「そうだったのか・・・・悪かったな。」
双葉「いいいいや、えっと、あの、ええと、その、
まま、待ってたのは私の勝手だし、おじさんだって仕事忙しかっただろうし、
別に、これぐらい、だ、大丈夫、だから・・・」
成治「今度からは、本当に気を付けるよ。」
双葉「あ・・・・・うん。」
間。(夕食後)
成治「双葉。ワイン、飲むか?」
双葉「いいの?」
成治「店から拝借してきた」
双葉「おい、そこの経営者っ」
成治「経営者だからこそだっての。
つまみ、適当に持ってきてくれるか?」
双葉「は〜い・・・(小声)全く、いくらホストクラブで儲かってるからって・・・・」
成治「グラスもな〜」
双葉「わかってますよ〜、と。はい」
成治「サンキュ。・・・にしても、お前ももう酒が飲める年齢か。」
双葉「二十歳ですし」
成治「ガキの頃から見てやってきたが、相変わらず見た目はガキだな(笑)」
双葉「むっ・・・そこはもうちょっと褒めるとかさぁ・・・・・」
成治「アハハハハ!色気でも身につけたら考えてやる。」
双葉「むぅ〜・・・ん、これ美味しい」
成治「お、酒の味はわかるのか」
双葉「前に友達と安いワイン飲んだんだけど・・・飲みやすさが全然違うね。」
成治「友達と?どこで飲んだんだ?」
双葉「友達の家だよ?」
成治「・・・男か?」
双葉「ん〜ん、女友達だけ。どうして?」
成治「いや・・・なんでもない。」
双葉「?」
成治「それより、学校はどうだ?今忙しいか?」
双葉「う〜ん、それなりかな。2年制の専門学校だし」
成治「就職先は?」
双葉「目星は一応。でも、見込みは薄いかな〜」
成治「そんなにか?」
双葉「就職氷河期ですし」
成治「クスッ、じゃあ俺のところで雇ってやろうか?」
双葉「私、女だよ?」
成治「裏方ならいくらでも仕事がある。」
双葉「ふぅん・・・・・おじさんにこき使われそうだなぁ」
成治「当たり前だろ?」
双葉「ひどっ」
成治「ハハハハハ!」
双葉「・・・(ぐびぐびとワインを飲む)」
成治「おいおい、もう少し味わって飲めって」
双葉「っ、ぷは!おじさんが悪いんだもん、自棄酒!」
成治「あのなぁ・・・」
間。(数十分後、双葉が酔っぱらう)
双葉「ふにゅぅ〜・・・」
成治「双葉?」
双葉「うぅ・・・ん〜」
成治「なんだ、酔っちまったのか。ったく、思いのほか弱いんだな(笑)」
双葉「ん〜、おじさぁ〜ん」
成治「はいはい、お子様はもうベッドに入ろうな〜」
双葉「お子様じゃない!」
成治「ハハッ、いつまでも甘えてばっかりいる双葉はお子様だ」
双葉「お子様じゃらいもん・・・・」
成治「そうか?んじゃ、俺からちゃんと自立しないと」
双葉「おじさんはぁ、ずっと私を養ってぃればいいんですぅ〜」
成治「あのなぁ・・・お前だっていつか結婚して・・・・・」
双葉「結婚らんてしないもぉ〜ん!」
成治「あぁ・・・双葉、彼氏一人作ったことなかったな・・・
とはいえ、俺だっていつそういう人ができるかわからんぞ?」
双葉「むぅ〜、おじさんは結婚しらくていいんれすぅ〜」
成治「・・・そしたら、ずっとお前を養っていればいいと?」
双葉「うん!ずぅ〜っと私を養ってればいぃ〜!」
成治「・・・・・ごはんとか掃除とか、してくれるのか?」
双葉「してあげますとも!
朝ご飯らって作るしぃ〜、お弁当も作るしぃ〜、
お掃除もお洗濯もやってぇ、おじさんの帰り待ってます!」
成治「クスッ、そうかそうか。」
双葉「ん〜?バカにしてるなぁ!?」
成治「してねぇよ。」
双葉「ホントにぃ〜?」
成治「あぁ、ホント。
・・・そんだけしてくれるなら、俺の嫁にくるか?」
双葉「ほぇ?お嫁さん?」
成治「そ、お嫁さん」
双葉「ん〜・・・えへへ、それもいいかも〜♪」
成治「フッ・・・・・じゃ、今日はもう寝とけ。」
双葉「ん、まだ寝なぁい・・・」
成治「いい子だから、な?」
双葉「子供扱いぃ〜・・・」
成治「ったく、しょうがねぇなぁ・・・・・(顎を掴んでキスをする)ん・・・」
双葉「んぅ・・・ん〜〜〜・・・・すぅ・・・すぅ・・・・」
成治「っ・・・やっと寝てくれたか。
・・・・・年甲斐にもねぇことしたな。
朝になったら覚えてろよ、双葉。」
間。(翌朝。双葉は家にいる。成治は区役所に向かってる)
双葉「ふぁ〜〜〜〜、おはようおじさn・・・・あれ?
置手紙・・・えっと、何々?
『急いで手に入れなくちゃいけない書類があるので出かけてきます』?
急いでる割りには走り書きしてないんですけど・・・・・
何があったんだろ?」
成治「(独り言)あんなに煽られて、平気でいられる男の方がおかしいに決まってる。
もう歳の差なんざ気にしていられるか。
双葉の両親には・・・はぁ、説得の言葉は後で考える。
何よりも双葉に、俺が本気だってことを教えてやる必要があるからな。」
双葉「昨日はお酒飲み過ぎたかなぁ・・・いつの間にかベッドに運ばれてたし。
・・・うん、飲み過ぎたのは絶対おじさんのせい。
私の気持ち、全然わかってくれないんだもん。
そりゃあ、おじさんにとっちゃまだまだ子供だろうけどさ。
・・・・・もうちょっとくらい、大人の色気とかつけられたらなぁ。」
成治「(独り言)昔は可愛げしかなかったくせに、
日に日に艶っぽさとか色気とか身につけやがって。
無自覚にもほどがあるっての。
さて・・・もう行くしかねぇな。」
双葉「やっぱ私、おじさんにとっては、ただの小娘でしかないのかな?」
成治「(大きく息を吸って)・・・すみません。書類をいただきたいんですが。」
The End.
〜思いついちゃったんだもんしょうがないじゃないか←〜
どうも、犯人です。
自分の台本たちには『(純粋な意味での)おじさん』キャラがいないと発覚し、勢いで(ry
思いついたらこうなっちゃったんだもん、てへ☆
なんかいろんな意味で恥ずかしい台本になっちゃいましたが、よかったらどうぞ。
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