Satisfied? So...


・男女逆転は絶対にやめてください
・ネットブロードキャスト以外の利用はご一報ください
・少しでも疑問があれば利用規約を読んで、それでも分からないなら問い合わせください



<登場人物>
名越(なごし):
 謎の人。心や思考を見透かしたような、他人をあおるようなわざとらしい言動が目立つ。





[留意事項!]
・来訪者に対し淡々と語る台本です。【】は台詞ではないので読む必要はありません。
・名越の一人称が「僕/私」交互になっているのは仕様です。
・閑話以外は自由な順番で読んで構いません。
 (例:『罪と食事』⇒1つ目後の閑話⇒『話の花』⇒2つ目後の閑話…など)
・台本の性質上の都合により、ボタンによる表示・非表示形式を採用しています。
 ご利用の際は話題のボタンをクリックして表示または非表示をお願いします。

!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!



【君は真っ暗な空間にある木製のドアを開く。大きな図書館のような場所に出た。
 中央には丸いテーブルと椅子が2つ、テーブルの上にはティーポットとカップが2つ。
 その傍に、中性的な人が本を片手に立っている。】

名越「おや?クスッ、物好きな人もいるんだねぇ。
   ようこそ。私はここの……そうだねぇ、司書とでも言っておこうか。
   あぁ、一応名前は名越と言うよ、お見知りおきを。

   さ、自己紹介と立ち話はこれくらいにして、ここに掛けてくれ。
   君はどうやら、話すことに疲れてしまっているようだ。
   たくさん話をしたのだろうね、だけど他人の話はあまり聞けていないようだ。
   誰かの話が聞きたい、それがたとえ条理を尽くしたものでも、酷い暴論でもいい。
   その証拠にほら、君は口を開くことが出来ても声を発することはできない。
   ……クスッ、僕に指摘されるまで気づかなかったのは、
   今の君が、声を発することすら面倒に思ってしまっているから、そうだろう?
   案ずるものは何もない、肩の力を抜いて。さぁ、どうぞ。

   紅茶は好きかい?甘い方が良かったかな?君は飲み物にうるさいからねぇ。
   ……おや、『どうして?』と言いたげだね?
   ここに来ると言うことはそういうことなんだ、知らないものはないさ。
   さて、お茶の用意もできたし、いくつか君に話せそうな話題も思いついたよ。
   私が話題を選んで話すのもいいんだろうけど、ここはぜひ君に選んでもらいたいな。
   僕が話せる話題は5つある、簡単にメモに書いてあげるから、
   君が聞きたいと思った話題をその指で示してくれ。
   1つ目、『理解と受容』。
   2つ目、『恋と憧れ』。
   3つ目、『祝いと呪い』。
   4つ目、『罪と食事』。
   5つ目、『話の花』。

   はい、これがリストだよ。君が選んでくれたら、私は話を始めよう。
   さ、君が聞きたいのはどの話かな?」


【1つ目後の閑話】

名越「クスッ、随分と僕を観察しているんだね?
   君の視界に捉われている私は、そんなに不思議だろうか?
   一応きちんとした服装は心得ているし、髪型も整えているつもりなんだが……
   もしかして、君の美的センスには共感を得られないとか?
   ふむ、他人の感覚に合わせるのは難しいね。

   さ、フリートークはこのくらいにしよう。
   次はどの話が聞きたいのかな?」


【2つ目後の閑話】

名越「ここには最初から僕一人しかいなかった。
   私の背丈の3倍はある本棚に囲まれて、紅茶を嗜みながら本を読んで過ごす。
   ずっとその繰り返し、似たような行動の無限ループ、その中でも僅かな違いがある。
   選んだ本、読むのに要する時間、足を組み直すタイミング、紅茶を口に運ぶ回数。
   全く変化しないというのはありえないよ、君にも僕にも、小さな変化は訪れる。
   たった1秒後の君も、1秒前の君と全く同じ存在ではないんだ。
   もちろん、同じく1秒後の私でさえ、1秒前とは異なってしまうだろうね。

   さぁ、変化が訪れた君に、また話をしてあげよう。
   次はどの話が聞きたいのかな?」


【3つ目後の閑話】

名越「何事にも息継ぎは大事だよ、語り続ける僕にも、話を聞いている君にもね。
   息継ぎとは何も呼吸だけじゃない。
   行動を続ける上で必要な行為を息継ぎと言うんだ。
   私で言えば、話し続ければ喉が渇くから、キリの良さそうなところで紅茶を飲む。
   君も、僕の話に耳を傾け続けるために息継ぎが必要だ。
   さぁ、私が話している間にも飲み物を飲んでいいんだよ、何も遠慮することはない。

   ……クスッ、そう、寛いでくれていいんだよ。
   君が十分に小休止を取れたのなら、次の話題に移ってあげよう。」


【4つ目後の閑話】

名越「紅茶ばかりでは飽きてしまうかな?
   生憎飲み物はそれしかなくてね、お菓子なら…………君の口に合うといいんだが。
   ここには僕が望むモノ、私が必要とするモノだけがあるんだ。
   テーブルに椅子、紅茶の入ったティーポットとカップ、それと本棚。
   あぁ、椅子とカップは来客用に2つ用意してるんだ。
   いつ誰が来るかわからないからね。

   さぁ、話題も最後の1つになってしまったが、これも聞いていくかい?
   君が頷くなら、喜んで話を始めよう。」


【お見送り。君は紅茶を飲み干すとゆっくりと立ち上がる。】

名越「おや、もう良さそうだね。
   君の喉に痞(つか)えていたモノはとれたかな?
   僕の話が退屈でなかったことを祈るよ。
   何せ長話が絶えないものでね、来客が少ない分ついつい語りすぎてしまうんだ。

   さ、君の帰り道はあちらだよ。
   段差はないが、足元に気を付けて。
   あぁそれと、私の話したものはあくまで僕の考えでしかない。
   君の聞いた話で賛同できるものがあれば誰かに話すも良し、
   否定したいものがあれば反例としてあげるも良し、君の好きにするといい。

   『……満足したかい?それなら、いってらっしゃい。』」



The End.





〜長い、そして長いッ!〜
どうも、犯人です。
俺の中の名越さんが、語らせろと暴れまわっていたために綴りました。
長いんだよこの人の話!どんだけ作者のSAN値削ってくの!?
作ってみて、これは朗読より何人かで読み合わせ練習用向きじゃないかと思ってる次第←
ちなみに作者が好きなのは甘いカフェオレですが、よかったらどうぞ。
		






   
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