彼はとってもへたれです。


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<登場人物>
羽衣(うい):
 大学生2年生。最近お酒が飲めるようになった。飛鳥を観察するのが習慣。
 やや冷めたような淡々とした口調が目立つが、他人をバカにしているわけではない。

飛鳥(あすか):
 羽衣の幼馴染で、羽衣の通う大学の事務局に勤めている。
 羽衣に好意を抱いている。へたれである(本人否定)。 





※「」:通常セリフ /【】:モノローグor語り
!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!



羽衣【私の趣味は、幼馴染を観察することです。
   彼は・・・とってもへたれなのです。】


飛鳥「あ、羽衣ちゃん!おまたsへぶふっ!?」

羽衣「・・・なぜそこで転ぶんですか。」

飛鳥「いたたたた・・・」

羽衣「3cm程度の段差くらい気を付けてください。・・・ケガはありませんか?」

飛鳥「う、うん、大丈夫。いてててて・・・・・」


羽衣【私の幼馴染、飛鳥さんです。
   いきなり大ボケをかましてくれましたが、これでも社会人です。
   若干童顔であることを気にしているようですが、大人ぶっても無意味です。
   彼は時間さえ合えば、私の登下校に付き添ってくれます。
   私としては、少し離れた自宅へバス等の交通機関を使わずに済むので、
   車を出してくれる飛鳥さんには非常に助かっています。
   しかし、彼のへたれっぷりには、毎回呆れています。】


飛鳥「今日は5限まで講義あったんだ?」

羽衣「はい。教養科目を受けました。」

飛鳥「へぇ〜・・・あ、今日の講義だったら、前にクッキーくれた教授かな!?」

羽衣「クッキー、ですか?」

飛鳥「うん!事務局に来た時に、『よかったら差し上げます』って!
   良い人だよね〜、事務局にまで差し入れくれるなんて!」

羽衣「・・・それは、『処理しきれなくなった余り物を処分してください』という・・・」

飛鳥「今度ちゃんとお礼しないとね〜♪何がいいかな〜」


羽衣【彼は、人の悪い部分を大抵『善』に捉えてしまうので、ある意味厄介です。
   お人好しにも程があります。
   明らかに都合のいいように使われています。
   少しぐらい、気づいてくれればいいのですが・・・】



間。



飛鳥「ごめん!本当にゴメン!ごめんなさい・・・」

羽衣「いいですよ。本来、バスで下校するはずの身ですし。」

飛鳥「ごめんね、羽衣。」

羽衣「甘えさせていただいていたのは私のほうですから。」

飛鳥「うん・・・でも、ごめん・・・・・」

羽衣「・・・謝り過ぎです。」

飛鳥「ご、ごめ・・・あ・・・・・」

羽衣「・・・・・・はぁ。
   時間が合わなかっただけじゃないですか。
   お仕事の方が大事ですよ、社会人は。
   私のことはお気になさらず、お仕事頑張ってください。」

飛鳥「う、うん!がが、がんばるっ!」



間。



羽衣「・・・もしもし?」

飛鳥『あ、羽衣!?ごめんっ、今向かってるんだけど、道が・・・・』

羽衣「現在の場所を教えてください」

飛鳥『ええっと・・・・なんか、繁華街に・・・・』

羽衣「もしかして、交番前の交差点を左折しませんでしたか?」

飛鳥『うん、左折して・・・・・あ〜〜〜〜〜〜!!!』

羽衣「・・・前にも同じ失敗しましたね。」

飛鳥『ハ、ハイ・・・(泣)』

羽衣「はぁ。待ってますから、焦らず慎重に来てください。」

飛鳥『はい(泣)』


羽衣【時々、どちらが年上なのかわからなくなってしまいそうです。
   あくまで観察対象であるはずなのに、見ていてはらはらします。
   ・・・いえ、見ていなくてもハラハラさせられます。
   困ったものですね。
   だったら観察をやめればいいとも思うのですが、
   付き合いの長さゆえにそうもいきません。
   続けてきた習慣は、そう簡単に止められるものでもないのです。】


飛鳥「ぜぇ・・・ぜぇ・・・お、おまた、せ・・・・・・」

羽衣「まずは息を整えてください。焦らなくても時間はまだあるでしょう?」

飛鳥「ぜぇ・・・う、うん・・・・・(深呼吸) ごめんね羽衣、いつも待たせて。」

羽衣「4度も来ている店なんですから、道くらい覚えてください。
   それか、そろそろカーナビの購入を検討してください。」

飛鳥「そう、だね・・・あはは・・・・・」


羽衣【今日はお食事に誘われたのです。
   待ち合わせをしていたのですが、案の定道を一本間違えてました。
   しかも、以前も間違えた箇所を。
   へたれだけでなく、ドジっこ属性もいつの間にか身につけられている気がします。
   まぁ、それはさておき。】


飛鳥「いただきますっ」

羽衣「いただきます。」

飛鳥「えへへ、羽衣と外食、久しぶりだね♪」

羽衣「たったの10日ぶりでしょうに。」

飛鳥「いつもは週1だったでしょ?
   3日延びただけで、すごく久しぶりな感じだよ。」

羽衣「事務局、忙しそうでしたからね。」

飛鳥「あー・・・うん、一気に仕事が回ってきたっていうか・・・」

羽衣「あぁ・・・おそらく、お人好しな飛鳥さんのことですから、
   他の方の仕事を肩代わりしてさしあげたのでしょう。」

飛鳥「うっ・・・・・ご、ごめん・・・」

羽衣「はぁ。謝るなら私にではなく、ご自分に謝ってください。
   無理は良くありませんから」

飛鳥「うん・・・・・」

羽衣「・・・飛鳥さんは、努力だけは人一倍しています。
   でも、あまりに無理ばかりしているようなら、心配します。」

飛鳥「羽、衣・・・!?」

羽衣「ご自分のことくらい、大切にしてください。」

飛鳥「ぁ・・・ぅぅ・・・っ・・・!!!」

羽衣「え・・・飛鳥さん?」

飛鳥「グスッ、うっ・・ぁ・・・・ぅぇ・・・・!!!」

羽衣「え、な、なんで、泣いて・・・!?」

飛鳥「グス、グスッ、だ、だって!
   羽衣にっ、心配、掛けて・・・・・困ら、せて!!!」

羽衣「・・・・・はぁ。
   ほら、こんなところで泣かないでください。
   ・・・全く、情けない顔です。」

飛鳥「うぇ・・・っ・・・う、いぃ・・・・!」

羽衣「・・・泣き止んでください。大人なんですから。」

飛鳥「っぅ、う、ん・・・・・」


羽衣【本当に、面白くもハラハラさせられて、唐突で大変な人です、飛鳥さんは。
   扱いやすくて扱いにくい・・・ボキャブラリーのない私には手に余ります。
   もう少し優しい言葉をかけられたなら、困らずに済んだでしょうか?】



間。



飛鳥「ごめんね、羽衣。せっかく外食に来たのに、泣き腫らしちゃって。」

羽衣「一通り泣いたら、すっきりしましたか?」

飛鳥「うん、おかげさまで。」

羽衣「なら、よかったです。」

飛鳥「羽衣・・・・・本当に、ごめんね。いっぱい心配かけて」

羽衣「・・・謝るくらいなら、感謝してください。」

飛鳥「え?」

羽衣「社会人の幼馴染を、女子大生が心配してあげてるんですから。」

飛鳥「羽衣・・・・うん!ありがとう、羽衣。」

羽衣「どういたしまして。」

飛鳥「あ、マンション着いたよ。」

羽衣「いつも送っていただいて、ありがとうございます。」

飛鳥「ううん、こちらこそ。いつもありがとう。」

羽衣「では、これで・・・」

飛鳥「あ、羽衣!」

羽衣「?」

飛鳥「その・・・えっと・・・・・あの、ね・・・・・」

羽衣「なんですか?」

飛鳥「あ・・・ぁ・・・・・ぼ、く・・・・」

羽衣「はい?」

飛鳥「羽、衣が・・・(小声)す、好き・・・・・・」

羽衣「すみません、よく聞こえな・・・」

飛鳥「ああああああななななんでもない!おお、おやすみ、羽衣!」

羽衣「・・・(小声)そこで口籠らないでください。」



間。



飛鳥「羽衣!!!」

羽衣「っ!?あ、飛鳥、さん・・・?」

飛鳥「これ!参加したんだって!?」

羽衣「え・・・あぁ、臨床実験の・・・・・」

飛鳥「ダメじゃないか!こんな肌を露出するような実験!!!」

羽衣「ダメって・・・タンクトップになった程度です。
   ただのアルバイトですし。」

飛鳥「それでも!こんな危ない実験、女の子が参加するなんて!」

羽衣「危ないと言われても、命にかかわるようなことでは・・・」

飛鳥「そうじゃない!」


羽衣【人気(ひとけ)のない場所で突然怒り出す飛鳥さん。
   普段はへたれな飛鳥さんも、怒ると怖かったりします。
   でも私には、どうして飛鳥さんが怒っているのか、少々理解に苦しみます。】


飛鳥「・・・事務局から、ちゃんとメールしたよね?」

羽衣「メール・・・最近でいうと、休講情報と・・・・・」

飛鳥「セクハラへの警戒!」

羽衣「あ」

飛鳥「・・・・・本当はこういうの、学生に言っちゃいけないんだけど・・・・・」

羽衣「まさかとは思いますが、私の参加した実験を担当していた教授が?」

飛鳥「っ、そう、そうだよ!
   だから、ちゃんと警戒しなさいってメールしてるのに!
   羽衣は全然警戒してくれないからっ!!!」

羽衣「あ・・・えっと・・・・・」

飛鳥「だから、これからはもう、こんなのに、参加しちゃダメだよ?」

羽衣「はい。以後、気を付けます。」

飛鳥「絶対だからね?」

羽衣「・・・はい。」

飛鳥「クスッ、羽衣いい子いい子♪」


羽衣【やはり年上であるからか、へたれな飛鳥さんもたまには頼りになるんです。
   幼馴染のお兄さんですから、私も安心しているのでしょう。
   少々子ども扱いをされている気も時々しますが、あえて目を瞑ります。】


飛鳥「あ、あのね!羽衣・・・」

羽衣「はい、なんでしょう?」

飛鳥「その・・・この前、ちゃんと伝えられなかった、こと・・・・・」

羽衣「この前?あぁ、外食に行った時ですか?」

飛鳥「う、うん!ど、どうしても、伝えたく、て・・・」


羽衣【飛鳥さんは・・・彼はとっても、へたれです。
   お人好しで、ドジっこで、大事なところで口籠ったりもします。
   でも、そんな彼でも、一途に思う相手のことは・・・】


飛鳥「(深呼吸)ぅし・・・僕はっ、僕は羽衣が・・・羽衣が、大好き、です!!!」


羽衣【一生懸命、愛してくれます。】



The End.





〜犯人のぉ!ちょっといいとこ見てみたい!→無理〜
どうも、犯人です。
ヘタレ一直線目指しました。
今度は女性キャラでももっと遊びたいのぅ。。。
お借りしたお題を特殊な使い方して書かせていただきましたが、よかったらどうぞ。


お借りしたお題のあるサイト様→ http://box.usamimi.info/
		






   
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