土曜日、理科実験室にて


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<登場人物>
椿:女子高生。マイペース。日向ぼっこが好き。ゆる〜い口調だが、優等生。
黒田:理科の教師。担当は化学。若干無愛想だが、出来る子の面倒見はいい。





!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!



[昼下がり、理科実験室。椿が眠そうにボ〜っとしている。]

椿「ぬへらぁ〜・・・・・」

黒田「おい、椿」

椿「ふぁい?」

黒田「『ふぁい?』じゃねぇだろ」

椿「なんでしょう?」

黒田「いや聞くな。お前、何しにここにいると思っている?」

椿「何ってそりゃあ・・・えっと、今度のボランティアでやる実験の試験的な?」

黒田「事前準備だっつーの。お前も手伝え、てかやれ。」

椿「ぬぅ〜・・・」

黒田「こら、寝るな」

椿「あいたっ・・・暴力反対!」

黒田「軽く小突いただけだろ。
  それに、ちゃんと実験の過程を覚えてもらわんと、困るのは俺だけじゃないからな。」

椿「小学校でできるレベルの実験でしょうに。
   それくらい、私が小学校の時に経験してますって」

黒田「何で?」

椿「クラブ活動です。私、理科実験クラブにいました」

黒田「ほう。なら、『飽和食塩水』について、小学生にわかるように説明してみろ」

椿「もうこれ以上溶かせませ〜ん!っていうのを、飽和と言います。
   なので、飽和食塩水とは、もう溶かせないってぐらいの、
   た〜っくさんの塩が溶けた塩水のことです。」

黒田「・・・お前のキャラって、小学生に合いやすいのかもな。」

椿「どゆことなの?」

黒田「まぁスルーしておけ。」

椿「ぬぅん。」

黒田「必要な用語や器具の説明はできそうだから、次は実験の手順を・・・」

椿「先生」

黒田「・・・なんだ?」

椿「それ、今やらなくちゃいけませんか?」

黒田「お前・・・わざわざ土曜日の昼間に学校来て、それでもやらない気か!?」

椿「いえ、やる気はありますよ。」

黒田「じゃあなんでそんな事を聞く?」

椿「・・・・・いいお天気です〜。」

黒田「はぁ?」

椿「ここ、とっても日当たりがいいんですよ〜。だから、お昼寝したいです。」

黒田「はい却下。そんな理由で準備を怠らせる教師なんざいねぇぞ!?」

椿「えう〜・・・」

黒田「謎の擬音で不満を示すな・・・・・・」

椿「あ、じゃあ、早く終わったらお昼寝していいですか?」

黒田「〜〜〜、わかった、わかったから。それなら構わん。」

椿「わ〜い♪」

黒田「その代わり、ちゃんと覚えるんだぞ?」

椿「さっさと覚えます。日差しの丁度良さが削がれてしまう前に!」

黒田「お、おう。」

椿「・・・で、何の実験するんです?」

黒田「あぁ、今度の実験は、『スライム』を作るんだ。」

椿「・・・・・あの、先生」

黒田「ん?」

椿「飽和食塩水、関係ないですね」

黒田「飽和水溶液は作ることになる。」

椿「なるほど。それを説明できるか否か、私は試されたわけですね。」

黒田「お前の、小学校レベルの知識を、な。」

椿「小学校レベルって・・・これ、クラブの子じゃないとたぶん知らない・・・・・」

黒田「ともかく!経験したこともあるだろうお前なら簡単な実験だ。
   今時、材料は小学生でも手に入るものだが、それでも作り方を・・・」

椿「うっしゃあ〜、がんばりますよ〜(↑)」

黒田「(小声)本当に大丈夫だろうか・・・」

椿「え〜っと。これがホウ砂(ほうさ)で、これは・・・あ、ポリビニルアルコール。
   容量だけ間違えないように覚えとかなきゃ。
   あと、容器が3つ・・・着色用と、飽和水溶液を作るものと・・・・・」

黒田「あ、ちなみにポリビニルアルコールを簡単に説明すると?」

椿「洗濯のりです」

黒田「ん、わかってるな。」

椿「小学生に用意してもらうものは・・・・・ビンと割り箸ですね。」

黒田「他には、色を付けるために絵の具を用意してもらうことになっている」

椿「にしても、スライムってペタペタぬるぬるでひんやりしててちょっと・・・・・」

黒田「苦手か?」

椿「卑猥です」

黒田「おいこら」

椿「あたぁっ!?イジメイクナイ!」

黒田「お前が暴走するのが悪い。小学生の前では絶対に口を滑らすなよ?」

椿「しませんよ。相手は選びます」

黒田「俺の前だから言ったのか・・・」

椿「だって先生、若干私を見る目がイヤラシイです」

黒田「はぁ!?」

椿「私だって女子高生ですから?
   年頃の女の子をそういう目で見てしまうのもわかりますけど。
   ボランティア活動に女子生徒一人だけ助手として呼ぶってどうかと思うデス」

黒田「あのなぁ・・・(溜息)」

椿「私、これでも優等生なんですよ〜?
   この前の化学の点数だって、学年トップでしたから!」

黒田「あぁ、俺が採点したから、嫌でも覚えてるよ。
   別に、お前が問題児だからボランティアの協力を頼んだわけじゃない。」

椿「では、なぜに?」

黒田「・・・扱いやすさ。」

椿「私はガキですか!?」

黒田「ガキ以外になんといえばいい?」

椿「なんと・・・・・」

黒田「ほら、話の脱線はここまでだ。」

椿「あ、お日様の加減が・・・忘れるところだった。お昼寝タイムが削れてしまう」

黒田「スライムを作る手順。そのプリントを見ながらでいいから、説明してみろ。」

椿「はいは〜い。え〜、っとぉ・・・・・
   (咳払い)まず、1つ目の容器にお水を入れます。
   色を付けたい人は、ちょっぴり絵具を入れて、よく混ぜてください。
   次は、2つ目の容器に洗濯のりを入れて、さらにホウ砂を入れていきます。
   ホウ砂が溶け切れなくなるまで溶かしてくださいね〜。
   で、この2つができたら、3つ目の大きな容器に2つとも移してください。
   あとは割り箸でネバぁ〜ってなるまで掻き混ぜますよぉ〜!」

黒田「・・・あー、うん。小学生向けとしては悪くないな。」

椿「無愛想な先生よりはだいぶマシな説明できたという自信があります」

黒田「悪かったな無愛想で(怒)」

椿「説明も覚えられましたよ!」

黒田「そのようだな。何か質問はあるか?」

椿「はい先生」

黒田「なんだ?」

椿「これくらいの実験なら、休日の学校、
   しかも実験室にまで呼び出す必要はなかったのでは?」

黒田「・・・俺が少し、やることがあってな。そのついでだ。」

椿「はい先生」

黒田「なんだ?」

椿「ボランティアの日って、どこに集合ですか?」

黒田「その日は、うちの高校は午前授業だ。
   帰りのショートホームルームが終わり次第、実験室に来い。」

椿「はい先生」

黒田「質問を小分けにするな・・・なんだ?」

椿「じゃああと2つだけ。制服で行かなきゃだめですか?」

黒田「制服では嫌な理由があるのか?」

椿「スライムが制服に付着したら大変です、クリーニング的な意味で」

黒田「それは・・・一理あるか。かといってジャージというわけにも・・・・・」

椿「私服がいいです」

黒田「白衣は着ろよ?念のため」

椿「白衣!やった〜!」

黒田「着たかったのか・・・・・で、あと1つの質問は?」

椿「あ、そうでした。そろそろお昼寝したいです」

黒田「(小声)忘れてなかったのか。」

椿「あっちの窓際の机、一番日当たりがいいです!」

黒田「わかったわかった。俺の用事が終わるまでだぞ?」

椿「わ〜い♪ボランティア頑張りますよぉ〜」

黒田「ぜひそうしてくれ。」

椿「♪〜♪〜・・・・・すぅ・・・すぅ・・・・・」

黒田「寝るの早っ!!!・・・・・ったく。
   用事なんて、ボランティアの実験の事前確認だけだし、
   本当はもう2人以上は手伝いの生徒を連れていけって言われてたがな。
   ・・・微妙に勘が良すぎるんだよ、お前。
   日当たりのいい場所で昼寝すんのが好きだって言ってたの覚えてて、
   敢えて実験室に呼び出したとか、口が裂けても言えないが。
   ・・・・・しばらく気づくなよ〜?
   お前がちゃんと卒業する時にゃ、教えてやるから。
   ちゃんと・・・絶対・・・あと、少し。」

椿「意気地なしぃ〜」

黒田「はっ!?な、椿!?おま、起き、て・・・」

椿「私に何らかの秘密をお持ちですか〜?言わないならお仕置きですよ〜」

黒田「お仕置きって・・・お前、どこから聞いてた?」

椿「卒業どうのこうのってあたりです」

黒田「割と最後の方だったか・・・・・頼む、今は聞くな。」

椿「むぅ・・・・・ほあたっ!」

黒田「いでっ!て、おい!」

椿「お仕置きなので、抱き枕になってください。机に突っ伏すと、身体が痛いです。」

黒田「なっ・・・」

椿「おやすみなさぁ〜い・・・・・Zz・・・・・」

黒田「そしてまた早いな寝るの・・・はぁ。
   教師に、しかも男に抱きついた状態で女子高生が寝るなよ。
   ・・・無防備すぎんだよ、椿・・・・・・(小声)愛して、る。」

椿「・・・・・・(小声)隙だらけの無防備は、どっちですか。」



The End.





〜さぁ(↑)、言い訳でございますわよ〜
どうも、犯人です。
第2回のテーマは、『日当たりのよい実験室』でした。
小学校のクラブ活動で培った知識と、ちょっとググった実験内容とほのぼのストーリー。
あ、タイトルがシリーズ物っぽいかもしれませんが、シリーズないですよ?(^・ω・^;)
甘酸っぱいようなサムシングになりましたが、よかったらどうぞ。
		






   
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