パンツはいてない


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<登場人物>
木庭袋(きばくら):
 女の子好きを強調してますが。でもこの話ではあんまり関係ない。興奮気味に混乱。
覗埜(のぞき):
 非童貞。欲情の沸点が高く、あんまり発情しない。平常心で淡々と。





!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!



[大学構内。木庭袋がスマホでTwitterを見ている。]

木庭袋「へぇ〜・・・・・」

覗埜「何見てんの?」

木庭袋「ん〜Twitter」

覗埜「ほうほう」

木庭袋「今日ってさ〜、やおいの日なんだって〜」

覗埜「それがどうかした?」

木庭袋「いやぁ、世の腐女子様方が盛り上がっていらっしゃるなぁと」

覗埜「ふ〜ん」

木庭袋「ほら、前は『ノーブラの日』ってのがあったじゃん?
そう言う日だったらおいしいんだけどなぁ」

覗埜「え、なんで?」

木庭袋「だってよぉ、ウチの大学の女子って結構大胆なの多いじゃん?
   ノーブラの日にこう、ノリでやっちゃうのとかいるんだろうな〜って思ったら、な?」

覗埜「・・・え、なに?」

木庭袋「だからよぉ!ノーブラ祭りだって言ってんだよ!
   おっぱい祭りだぞ!?そんでその日の天気が曇り時々雨で、
   うっかり雨に降られたりなんかしちゃったりしたら透け透け丸見えだぞ!?」

覗埜「あ〜・・・そうだね。」

木庭袋「お前リアクション悪すぎ。もっと興奮しろよ」

覗埜「なんで?」

木庭袋「なんでって、ノーブラで透け透けで丸見えだぞ!?
   股間にテント貼るどころかエベレストできるだろJK!!!」

覗埜「いや別にそれはないかな」

木庭袋「え、ないの?え?お前もしかしてED?」

覗埜「イーディー?う〜んと、『エンド・オブ・童貞』の頭文字だったら合ってる」

木庭袋「ん〜ちょっといっぺん死んできてほしいかな〜♪」

覗埜「え、木庭袋って未経験だったの?その年で?え?
   『童貞が許されるのは小学生まで』っていうネタがあるにしても、
   成人しても未経験なの?マジで?何、その年で純潔守ってんの?え?え?」

木庭袋「(さえぎるように)さぁ〜話戻すぞ〜!これ以上俺の傷を抉ってくれるな(泣)」

覗埜「(小声)うわぁ〜今まで右手が恋人だったんだ〜うわ〜」

木庭袋「(若干イライラしながら)ええっとさぁ・・・・・
   女の子がブラジャー付けてない時点で、普通興奮しない?てかするよな?」

覗埜「いや別に」

木庭袋「え、しないの?」

覗埜「ノーブラなだけでしょ」

木庭袋「・・・わかった、パンツ穿いてなかったら興奮する?」

覗埜「いいや?」

木庭袋「マジで?」

覗埜「うん」

木庭袋「ハッ!お前、もしかして、ホモ?」

覗埜「いいや?」

木庭袋「そ、そうか。(小声)ちょっと安心した」

覗埜「パンツ穿いてないくらいで性的に興奮する方がおかしくない?」

木庭袋「むしろ無反応の方がおかしいと思うんだ」

覗埜「なんで?」

木庭袋「っ、普段身に着けているはずのものを付けていないという事実は!
   それを確認したい衝動及びぜひとも隠され続けた真実を暴きたいという
   成人男子諸君の欲動を駆り立てるものでありますからにして!!!」

覗埜「ふ〜ん・・・・・」

木庭袋「覗埜、ホントに頭大丈夫か?この気持ちがわからないってお前男失格だぞ?」

覗埜「そもそも、普段身に着けているっていうのが事実かどうかわからないじゃん」

木庭袋「否!普通は身に着けてる!
   お前だってそのズボンの下にゃパンツ穿いてるだろ!?」

覗埜「いいや?穿いてないけど」

木庭袋「えっ」

覗埜「えっ」

木庭袋「・・・・・・・・・・・もう一回聞くぞ?お前、パンツ穿いてる?」

覗埜「穿いてない」

木庭袋「・・・・・ホントに?」

覗埜「うん」

木庭袋「ズボンの下には?」

覗埜「パンツ穿いてない」

木庭袋「・・・・・・・・・・え、なんで?」

覗埜「なんでって、穿いてないから」

木庭袋「(食い気味に)いやいやいやいや、お前別に原始人じゃないんだから穿けよ。
   男でノーパンってどう考えてもおかしいだろ」

覗埜「女だったらいいのかよ」

木庭袋「女の子はほら、『パンツ穿いてない』っていうジャンルがあるからいいんだよ」

覗埜「確認したの?」

木庭袋「確認しないことに意味があるんだよそのジャンルは!」

覗埜「じゃあ俺のだって確認しないジャンルでいいじゃん」

木庭袋「お前男だろ!!!」

覗埜「男だよ!?」

木庭袋「あぁ、話が通じない・・・ドウイウコトナノ・・・・・」

覗埜「ノーパンの何が悪い」

木庭袋「どこぞの酔っ払いみたいな言い訳やめてくれる!?友達やってる俺が悲しい!」

覗埜「ブラジャー付けてないんだから、パンツ穿いてなくたって同じだろ?」

木庭袋「そもそもブラジャーは男がつけるものではありません(震え声)」

覗埜「あ、そっか」

木庭袋「(咳払い)あのさぁ・・・・・・俺はノーブラの歓喜を伝えていたはずなんだが」

覗埜「うん、そうだね」

木庭袋「お前何!?女の子のおっぱいで興奮しないわけ!?」

覗埜「それは視覚効果的な意味で?それとも触感?」

木庭袋「両方!むしろ『今あたしノーブラなんだ♪』って聞いた時点で!」

覗埜「ん〜、別に俺木庭袋と違っておっぱい星人とかじゃないし」

木庭袋「俺ほどのおっぱい好きじゃなくてもちょっとぐらい興奮しない?」

覗埜「ん〜・・・・・・微妙」

木庭袋「ノーパンは?」

覗埜「女の子としてどうかと思う」

木庭袋「お前だってノーパンじゃねぇか!!!」

覗埜「俺は男だから問題ない」

木庭袋「人間として問題あるだろぉ・・・」

覗埜「どうも真人間です」

木庭袋「〜〜〜〜〜!逆に聞くけど、覗埜は何に興奮すんの!?」

覗埜「ん〜・・・なんだろ・・・・・」

木庭袋「ハッ!?まさかお前・・・・・露出プレイ好きなのか!?」

覗埜「え?」

木庭袋「わざわざ自分でノーパンになるぐらいだし、女の子に興味ねぇし!
   おまっ、そういう趣味があったのかぁ・・・!」

覗埜「何その語弊ある言い方。俺女の子に興味ないとか言ってないから」

木庭袋「パンツは?」

覗埜「穿いてない」

木庭袋「ってことは露出趣味否定してねぇじゃねぇかー!」

覗埜「そもそも否定するタイミングくれなかったじゃん。勝手に肯定したの木庭袋だろ?」

木庭袋「え?あ、じゃあ露出趣味もない、と?」

覗埜「あるわけないし」

木庭袋「あ〜よかった、すっげぇ安心した、マジ良かったわ、うん」

覗埜「木庭袋さ、なんか俺のこと変人扱いしすぎじゃない?」

木庭袋「いやノーパンってだけで十分変人だから、な?なかなかアウトだぞ?」

覗埜「どこがだよ。俺はむしろお前の大人のオモチャ収集がアウトだと思う」

木庭袋「ぶふっ!?な、なんで知ってんの!?」

覗埜「え、マジだったの?えっ、まさかの図星?確信突いちゃった?え?」

木庭袋「冗談のつもりだったんかい!」

覗埜「いや、てっきりアレ、お前の兄ちゃんからの預かり物だとばかり・・・・・」

木庭袋「・・・・・。」

覗埜「(笑いを堪えながら)・・・うん、哀れ。」

木庭袋「あ゛ぁ!?」

覗埜「(鼻で笑いつつ)使いもしないのにあんだけ揃ってるとか」

木庭袋「つつつつ使いもしないって言うな!一応使ってるから!」

覗埜「えっ」

木庭袋「えっ」

覗埜「おま・・・・・何、そういう趣味だったの?」

木庭袋「え?」

覗埜「うわぁ引くわーマジ引くわー木庭袋にそんな趣味があったとかうわぁー」

木庭袋「いやいやいやいやいや、いや、否!ちょっと待て、とりあえず落ち着け。
   ・・・そんな趣味って何?お前はどういうふうに解釈したの?」

覗埜「だから、使ってんだろ?」

木庭袋「何を?」

覗埜「自分で集めた大人のオモチャ」

木庭袋「・・・お、おう。」

覗埜「アレも?」

木庭袋「アレって?」

覗埜「グイングインするやつ」

木庭袋「OKわかった、お前がどう勘違いしたのかよ〜〜〜くわかった!
   違うから、それは使ってないから断じて!!!」

覗埜「今更訂正されても説得力ない(笑)」

木庭袋「誤情報の修正を拒否しないでええええええええええ!!!」

覗埜「じゃあグイングインするやつは使ってないとして。あの、ブイ〜ンってするやつは?」

木庭袋「なぜに擬音で表現するし?」

覗埜「それは・・・・・俺らには関係ないけど直接関係しちゃう場所で諸事情あるから」

木庭袋「お、おう。」

覗埜「で、使ってんの?」

木庭袋「・・・・・・ちょ、ちょっと、興味本位で・・・・・」

覗埜「うわぁ・・・」

木庭袋「おおおおお男だったら、ちょっとくらい試してみたいとか思うだろ!?」

覗埜「上の方に当てたり下の方に当てたり?」

木庭袋「まぁ、そんなところ・・・・・」

覗埜「え、女の子にやるんじゃなくて、自分で試したの?」

木庭袋「〜〜〜〜〜悪いかよ!?」

覗埜「悪いとは言ってない、ただ哀れだなって思った」

木庭袋「うるせぇ!非童貞にゃ童貞の気持ちなんざわかんねぇだろうな!!!(泣)」

覗埜「うん、わかんない☆」

木庭袋「だあああああああああ!もういい!
   覗埜にノーブラの素晴らしさがわからないことと、
   覗埜がノーパンってことと、非童貞ってこととはわかった!
   こうなったら覗埜がノーパンだって話、サークルの連中に流してやるううう!!!」

覗埜「うん、別にいいよ」

木庭袋「えっ」

覗埜「ん?」

木庭袋「いや、おま、え、何、変態疑惑浮上していいのか?」

覗埜「俺がノーパンって話、割と知られてるし」

木庭袋「マジで?」

覗埜「マジで」

木庭袋「お前がパンツ穿いてないって話が?」

覗埜「サークルの人たちは少なくとも知ってんじゃないかな」

木庭袋「今から拡散してもいい?」

覗埜「もう拡散されてるはずだけど」

木庭袋「(ケータイを操作)・・・・・『覗埜がノーパンな件について』、と。
   うわっ、部長返信早っ!ええっと何々?
   『お前知らなかったんかい。覗埜はふんどし着用だぞ』?・・・・ぅえ!?」

覗埜「俺の家、お祭り一家だからな〜。神輿担いだりするから、
   子供にまで法被(はっぴ)にふんどし強要してたもんで、
   普段の下着からふんどしなんだよな〜。もう慣れちゃって」

木庭袋「・・・・・つまりお前、ノーパンだけどノー下着じゃないってこと?」

覗埜「うん。だからパンツ穿いてない」

木庭袋「あーそういうことかよ(苦笑) 俺すっげぇ誤解させられたわ!」

覗埜「さすがにノー下着はないだろ(笑)」

木庭袋「そうだよな!うん!てかふんどしとか古風だなお前!(笑)」

覗埜「そう?個人的にはパンツより着心地いいんだけど」

木庭袋「へ、へぇ〜。・・・・・あれ、部長からまた返信・・・・・」

覗埜「んじゃ俺帰るわ〜」

木庭袋「お〜う。ええっと・・・・・『お前も大人のオモチャマニアだったんだな』
   『今度イイ感じだったグッズ、見せ合いっこしようぜ☆』
   ・・・・・・・・(大きく息を吸って)覗埜てめぇえええええええええええ!!!
   部長に妙なもんチクってんじゃねぇえええええええええええええええ!!!(泣)」



じ・えんどぉ☆





〜女装させるならパンツはホワイト一択〜
どうも、犯人です。
ネタを思いついてからだいぶ放置した挙句にこの落としよう、如何だろう(震え声)
いつものように(?)ホモォネタで締めてもよかったけどやめました☆
たまにはこう、これからのフラグを立ててもいいと思ったとかそんなこと←通常営業
調べてないけど個人的にふんどしはパンツではない扱いですが、よかったらどうぞ。
		






   
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