解せぬ


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<登場人物>
若麻績(わかおみ):
 解せぬ人。いきなり解せぬとか言い出す。毎日解せぬことを発見してる人。
月見里(やまなし):
 解せさせる人。若麻績を観察している。なんとか若麻績に説明して納得させる人。




※「」:通常セリフ / 【】:モノローグ
 タイトルの読み方は「げせぬ」です。
!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!



月見里【私の日課は、毎日毎日解せないことを発見する幼馴染を観察し、
   解せないことについて説明して、なんとか納得させること。
   本日もまた彼は、解せないことを発見した。】

若麻績「・・・・・解せぬ」

月見里「今日は何が解せないの?」

若麻績「棒付きアイスの当たりが出ない」

月見里「それは・・・確率の問題じゃないかな」

若麻績「3本も買ったのに」

月見里「1度に3本も食べたんですか」

若麻績「美味しかった」

月見里「よかったね」

若麻績「・・・解せぬ」

月見里「アイスの当たりなんて、そう簡単に当たるものじゃないよ。
   あと、アイスは一日1本にした方がいいよ。お腹壊しちゃうから。」

若麻績「ふぬぅ。」

月見里【若麻績の解せない事柄は毎日変わる。
   どうしてそこまで解せないのか、私は彼の解せないことが解せない。
   「気にしない」ということができないらしい。】

若麻績「解せぬ」

月見里「今度はどうしたの?」

若麻績「天気予報が外れた」

月見里「あぁ〜・・・まぁ、天気予報はあくまで予報だから。予知じゃないから。
   絶対当たるってわけじゃないよ?」

若麻績「ということは、信じてはならないということか?」

月見里「そこまで言ってないけど・・・・・あくまで目安だよ。
   だから、外れることもあるの。」

若麻績「ふぬぅ。」


月見里【いくら解せない若麻績でも、説き伏せられるといつも「ふぬぅ」と言う。
   簡単な説明で済むことならいいんだけど、いつもそうじゃないから困る。】

若麻績「解せぬっ」

月見里「なぁに?」

若麻績「俺とお前の名前がいつも一発で読んでもらえない」

月見里「あ〜・・・確かに。漢字からじゃ、『わかおみ』とは読めないね」

若麻績「月見里も読めないぞ。『つきみさと』とか『つきみり』と読まれてばかりだ」

月見里「そうだね」

若麻績「解せぬ・・・・・」

月見里「う〜ん、どうしてこう読むんだろうね?私にもわかんないよ。」

若麻績「なぜこれで『わかおみ』や『やまなし』と読むのか・・・・・」


月見里【解せない事柄が迷宮入りすることもしばしば。
   そんな彼は知りたがりの物知りなわけで、学校の成績は良い。
   変わった人だけど、私は彼の観察が楽しいから、友人として長い付き合いになる。
   でも、どうやら今日は、微妙に何かが変わってしまうらしい。】

若麻績「解せぬ!」

月見里「ど、どうしたの?」

若麻績「実は2年ほど前から、月見里のことが頭から離れない」

月見里「え?」

若麻績「周りの解せぬことばかりで気を取られていたが、
   気が付くといつも月見里のことを考えていたり、見ていたりする。それが解せぬ。」

月見里「え、ええっと、どこから指摘すれば・・・・・
   うんと、2年前って、ホントに2年前?」

若麻績「・・・・正確にはもっと前かもしれん」

月見里「え!?あ、えと、じ、じゃあ、気が付いたら私のこと見てるって、
   具体的にはどういう時に見てるの?」

若麻績「具体的に?うむ・・・髪型を変えてきたとか」

月見里「(小声)あ、意外と普通だった」

若麻績「何もないところで躓いて、誰かに見られていないか周りを見回しているとか」

月見里「(小声)ピンポイント!」

若麻績「購買で買った数量限定のプリンを幸せそうに食べているとか」

月見里「わわわわわかった!もう十分わかったから、ストップ!」

若麻績「うぬ」

月見里「あぁもう・・・なんでそんなに恥ずかしい様子を・・・・・」

若麻績「解せぬ」

月見里「むしろ解せないのは私の方だよ!」

若麻績「何!?」

月見里「ええっとぉ・・・・正直これ以上聞き続けるのが怖いけど、
   若麻績はそういう私を見て、何か考えてるの?」

若麻績「何か、とは?」

月見里「その・・・可愛いな〜、とか?」

若麻績「可愛いとはいつも思っている」

月見里「ふぁっ!?」

若麻績「そういえば、月見里を見ているといろいろ思っていたことがある」

月見里「た、たとえば?」

若麻績「月見里が笑っていると、幸せな気分になる」

月見里「う〜ん、相乗効果?」

若麻績「男と喋っている月見里を見ると、妙に苛々する」

月見里「(小声)え、嫉妬?いやいやいや、さすがにそれはないかな?」

若麻績「とにかく、ずっと月見里のことが頭から離れないのが解せぬ。
   理由や原因が全く察知できん」

月見里「う〜〜〜ん・・・この案件については、私も説明しづらいというか・・・・・」

若麻績「月見里でも解せぬのか。」

月見里「そもそも、私のことが頭から離れないっていう事態が、うん、難しいよ。」

若麻績「解せぬ・・・」

月見里【本当は、可能性ぐらいは想像できていた。
   敢えて言わなかったのは、私自身の思い込み・勘違いであることを恐れたから。
   余計な期待をして、彼を困らせるのが怖かったから。
   だから、今回の解せない事態に関しては、私が答えを提示することは・・・】

若麻績「ぬ、これはもしや」

月見里「え?」

若麻績「ふぬぅ・・・わかったぞ月見里!」

月見里「な、なにが?」

若麻績「以前、とある知人に聞かされた事柄とよく似ていたのだ」

月見里「似てる?えと、さっきのこと?」

若麻績「うぬ。知人は、クラスメートの女子のことが頭から離れないと言っていた」

月見里「は、はぁ。」

若麻績「その知人は、『恋煩い』という病にかかっていたという」

月見里「こい、わずらい・・・」

若麻績「恋煩いにかかると、特定の異性のことが気になって仕方なくなるらしい」

月見里「つまり?」

若麻績「うぬ、知人はクラスメートの女子のことが好きだったようだ」

月見里「はぁ。って、じゃあ若麻績は・・・!?」

若麻績「結論を言うと、俺は月見里を好いているということになる」

月見里「・・・『ということになる』って、自覚してないんかい!」

若麻績「いや、結論に至った時点で納得はした。
   俺は確かに月見里のことが好きで、一人の女性として愛している。」

月見里「(小声)超ストレートにサラッと好きとか、愛してるとか・・・!」

若麻績「ん?大丈夫か月見里、顔が赤いぞ」

月見里「き、気にしないで!誰の、せいだと、思って!」

若麻績「熱があるなら保健室に行くか?無理はしない方がいい」

月見里「〜〜〜〜〜〜〜もう!若麻績はもっと乙女心をわかる努力を!!!」

若麻績「よっ」

月見里「ぅあ!?て、ちょ、ちょっと!」

若麻績「どうした?保健室に行くのだろう?」

月見里「そうじゃな、くて!なんでお姫様抱っこ!?」

若麻績「『乙女心をわかる努力を』と言われたから、
   てっきり歩けないほど具合が悪いのかと思い、運ぶ態勢をとって・・・」

月見里「歩ける、歩けるから!それに具合が悪いわけじゃない!
   恥ずかしいから下ろして〜〜〜!」

若麻績「ふむぅ。」

月見里「はぁ・・・心臓に悪い・・・・・・」

若麻績「月見里」

月見里「っ、なぁに?」

若麻績「解せぬ」

月見里「今度は何が!?」

若麻績「俺は月見里が好きだ。だが、月見里が俺をどう思っているかわからぬ」

月見里「あ・・・えっと、それ、は・・・・・」

若麻績「俺が考えても解せぬ以上、月見里本人に直接聞きたい。」

月見里「〜〜〜〜〜!そそ、それ、い、今、答えな、きゃ・・・」

若麻績「うぬ」

月見里「ひぃ〜〜〜〜!」

若麻績「答えられぬことか?」

月見里「そ、の・・・あの・・・・・(小声)答えづらい・・・・・!」

若麻績「月見里?」

月見里「〜〜〜!わ、私も!その、わ、若麻績が・・・好き、です。」

若麻績「なんと!」

月見里「(小声)あ〜〜〜〜〜もう恥ずかしい!人生初めての告白だよこれぇ!」

若麻績「月見里」

月見里「な、なんですか!?」

若麻績「んっ」

月見里「んむ!?・・・っは、わ、わわわわ、若麻績!?」

若麻績「どうした?」

月見里「『どうした?』じゃない!いきなりキ、キキ、キス、とか・・・!」

若麻績「嫌だったか?両想いだとわかったから、直接的な愛情表現を・・・・・」

月見里「(食い気味に)こんのっ、バカオミ!能天気!ぅわあああああああああん!(逃走)」

若麻績「・・・解せぬ。」



End.





〜解せる?〜
どうも、犯人です。
大体タイトル通りのお話になったんじゃないかな〜と思ってます(´ω`)
執筆中にニヤニヤしすぎて度々執筆を中断してたとかここだけの内緒←
フレーズ系の台本はテーマがしっかりして安定しますヽ(´∀` )ノ
解せるか解せぬか人によって異なるかもしれませんが、よかったらどうぞ。
		






   
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