今日は2月3日
・男女逆転は絶対にやめてください
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・少しでも疑問があれば利用規約を読んで、それでも分からないなら問い合わせください
<登場人物>
九条(くじょう):
作家。書くジャンルはいろいろ。身長と趣向が子供っぽい。
映画やゲーム等のシナリオライターとしても活動している。
嶋(しま):
九条の世話係その1。執事をしていた先でクビになった後、九条に仕える。
敬語口調安定。ネタなのかマジなのかわからないノリ方をする。
村野(むらの):
九条の世話係その2。唯一の常識人。就職氷河期にぶち当たった一応フリーター。
九条や嶋に振り回されながらも、給料の良さと仕事内容の楽さから逃げられない。
!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!
[本棚だらけの部屋の一番奥の方。デスクトップPCと睨めっこ状態の九条。]
九条「ぬぅ〜ん・・・・」
村野「あ、まぁた九条さんがネタ回収モードに」
嶋「そのようですね」
村野「今度はどんな作品になることやら」
嶋「ネタと言えば、今日の昼食は巻き寿司にする予定ですよ」
村野「え?ずいぶん豪華ですね、巻き寿司なんて」
嶋「だって今日は・・・」
九条「節分だぁ!」
村野「ぉわっと!?いいいいきなり叫ばないでくださいよ九条さん・・・」
九条「村野、節分だぞ!」
村野「えぇ、そういえば今日は2月3日でしたね。それが何か?」
九条「節分と言えば、恵方巻きだろうが!」
村野「恵方巻き・・・あ〜、だから巻き寿司だったんですか。
というか、節分といえば豆まきでは・・・・・」
嶋「一人1本、無言で黙々と食べるのが良いとされていますが」
九条「うむ。ちなみに、ちぎって食べてはいけないそうだ」
村野「スルーされた・・・えっと、口から離しちゃいけないんでしたっけ、あれ」
嶋「今回はどうやら、その恵方巻きをネタに作品を書かれるようですね、九条さん」
九条「ふっふ〜ん♪楽しみだの〜♪」
村野「九条さんが甘い食べ物以外で上機嫌になると、ろくなことが・・・・・」
嶋「ネタ的な意味で、ですか?」
村野「えぇ(泣)」
九条「というわけで、私は大方のストーリーを構成する作業に入る」
嶋「かしこまりました。では、我々は昼食の準備を」
村野「は〜い。なんかあったら呼んでくださいね、九条さん」
九条「ほいほ〜い」
間。
[キッチン。嶋と村野が並んで恵方巻き作りなう。]
村野「恵方巻きかぁ。方角とかもありますよね、確か」
嶋「えぇ。今年の方角は・・・と、おそらく九条さんが調べていると思います。」
村野「そっスね。あ、海苔切り終わりました」
嶋「ありがとうございます。」
村野「他にすることは?」
嶋「海老の殻と尻尾を取っていただけますか?」
村野「りょ〜かい、と。にしても嶋さんって、ホント根っからの執事気質ですよね」
嶋「そうですか?」
村野「なんつーかこう、バリバリ九条さんに仕えちゃってる感がなんとも・・・」
嶋「自分ではあまり自覚していないのですが」
村野「だって、俺が帰った後も九条さんの身の回りの世話してるんでしょ?」
嶋「そうですね。何せ住み込みですし」
村野「俺よりも九条さんと一緒にいる分、ネタにされることも多いんじゃ?」
嶋「えぇ、それはもちろん。」
村野「拒まないんですか?」
嶋「なぜです?」
村野「り・・・倫理、的な?いや、人権の主張というか・・・」
嶋「ふむ。個人的には、拒む程の事をされたことがないのでなんとも・・・・・・」
村野「たとえばどんなことを要求されたんです?」
嶋「実物があった方がイメージしやすいからと買い出しを頼まれたり、
自分が体験すればリアリティーを追究できるからと押し倒すことを要求されたり、
騎乗位ってどんな感じだろうと実際に乗っかられたりする程度ですかね。」
村野「・・・あれ、後半2つが絶対おかしいと思った。なんで?(泣)」
嶋「少々理性的に困惑してしまうこともありますが、
私程度の微力が九条さんの執筆活動の助力となるのであれば、
全身全霊を以てお仕えしていきたいと、私は思うのです。」
村野「ふぅ〜ん。嶋さん、ホント九条さんの事好きッスね!」
嶋「クスッ、主(あるじ)を愛さない執事は、従者失格です。」
村野「あ、あははは〜・・・(小声)キッパリいい笑顔で言っちゃったよこの人」
間。
九条「♪〜♪〜♪〜」
村野「九条さ〜ん、恵方巻きできましたよ〜?」
九条「おぉ!」
村野「はい、合計6本作りました。1本は無言で食べましょうって感じです。」
九条「わ〜い♪」
村野「(小声)ははは・・・やっぱ子供だこの人」
九条「というわけで嶋!」
嶋「はい」
九条「状況開始だっ!!!」
嶋「・・・なるほど。承知しました」
村野「え?何今の無言のやり取り・・・って嶋さんんん!?」
嶋「なんでしょう?」
村野「いやなんでしょうって、それ俺の台詞です!
なんで膝立ちしている俺の顎掴んでちょっと上向かせてるんですか!?」
嶋「シチュエーションづくりと言いますか、そんな感じです」
村野「さらっと凄く純粋で怖い笑顔で言わないでええええええええええ!(泣)」
九条「ピーピーうるさいやつだのぅ」
村野「主にアンタのせいだろうがっ(怒)」
九条「節分と言えば恵方巻き。そして恵方巻きは大きくて太いもの。
特定の方角を向いて目を瞑り、無言で恵方巻きを食らう行事。
これをBLに生かさずしてなんとする!?」
村野「やっぱりそういうオチか!何させる気だよアンタ!?」
九条「なに、実際にしろとは言っていない。ちょっとそれっぽいことをだな」
嶋「大きくて太いものを咥えるのですから、
少々淫猥(いんわい)な状況にも見えるでしょう?
私が村野さんに恵方巻きを食べさせて差し上げればなおさら・・・」
村野「あの、食べ物くらい普通に自分で食べたいんですけど(泣)」
九条「はい却下」
村野「なぜ!?」
九条「ほら、昼食代だと思え村野。ついでに夕飯も出してやるぞ」
村野「食費が浮くのはありがたいけどさすがにこれはあああああああああ!!!」
嶋「前回と違って貞操をいただくわけではありませんから、ご安心ください」
村野「どこに安心できる要素があると!?」
九条「ホンットうるさいやつだのぅ。嶋、さっさと咥えさせちゃれ」
嶋「はい、九条さん」
村野「ちょまっ、やめ・・・っ・・・むぐ・・・・」
嶋「さぁ村野さん。抵抗せず大人しく食べてくださいね?」
村野「ん・・・んぐ・・・ぅ・・・!(涙目)」
嶋「おや、少々押し込み過ぎてしまいましたか。申し訳ありません。」
村野「んー!んっ、ん〜〜〜〜〜!」
九条「パシャリ」
村野「んぐっ!?」
九条「大きくてぶっとい物を咥えて涙目な村野の写真ゲ〜ッツ☆」
村野「んぐぅん〜!(訳:九条さん!)」
嶋「村野さん、喋っちゃダメですよ。ほら、あと半分」
村野「んむ・・・ぅぅ・・・・っ・・・ぐ・・・・」
嶋「そう・・・いい子ですね、村野さん。」
村野「っ!ん・・・んぐ・・・・ん・・・っはぁ!」
嶋「はい、お粗末様でした。」
村野「ぜぇ・・・・ぜぇ・・・・ぜぇ・・・・!」
嶋「いかかでしたか?九条さん」
九条「うぬ!いいネタだった!あとはそのシーンだけ書いたら終わり!」
嶋「それは何よりで。しかし、その前に昼食を済ませましょうね。」
九条「は〜い!」
村野「もうヤダ・・・・・こんな時代じゃなければああああああ!!!(泣)」
間。
九条「(恵方巻き咥えながら)んぐんぐんぐんぐ・・・・んま〜♪」
村野「ああいう、幼女っぽい人が恵方巻き咥えてる方がエロいと思うんですけど」
嶋「村野さん、一歩間違えれば捕まりますので」
村野「見た目が幼女だからな・・・・・」
九条「ん〜?」
村野「でも、男なら一度は思うでしょ、可愛い女の子にご奉仕されたい〜っての」
嶋「それは・・・・・否定できませんね。」
村野「あ、嶋さんでも思うことあるんだ」
九条「(恵方巻き一本完食して飲み込んだ後) 嶋になら、手でしてやったことあるぞ」
村野「は(↑)!?」
嶋「く、九条さん!」
九条「女から襲われると男は興奮するのかと試したら、私相手でも興奮したらしい」
嶋「それは・・・その・・・・・」
九条「さすがに一人で処理させるのもアレなんで、とりあえず責任取っといた」
嶋「・・・お恥ずかしい限りです・・・」
村野「(小声)な、なぜだ・・・なぜ俺にはそんなおいしいフラグが立たない!?」
九条「うっし、今度は村野がだな・・・」
村野「却下!」
九条「ん・・・そうか♪お前は男じゃないと感じないということなのだな!」
村野「え?」
九条「村野が被験体になって、女に迫られると興奮するのかを試してみたかったが、
嫌がられてしまっては仕方ない。」
村野「え、ちょま、そ、それは・・・!?」
嶋「おや、村野さんにはそのような趣味が」
村野「ねぇよ!てかありませんって!今どういう状況!?誰か17文字で説明して!?」
九条「むらのはふらぐをみずからへしおった!」
村野「うん、ピッタリ17文字!感嘆符を抜いたら17文字!ってええええええええ!?」
九条「というわけで村野。お前は今後もBLネタになれ」
村野「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!(泣)」
チャンチャチャン。
〜フラグの伝道師・俺!〜
どうも、犯人です。
2月3日→恵方巻き・・・あ!(閃く)→『恵方巻き=大きくて無言で咥える』→これだ!
というわけで、いつも通り村野くんに犠牲になってもらいました。
それにしてもこの作家と執事(+作者)、ノリノリである。
なぜかさりげなくシリーズ化しかけてますが、よかったらどうぞ。
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