Arc Jihad(アークジハード) -出会うは惑わしの契約者-


・男女逆転は絶対にやめてください
・ネットブロードキャスト以外の利用はご一報ください
・少しでも疑問があれば利用規約を読んで、それでも分からないなら問い合わせください



<登場人物>
[サイガ・キョウ(匡)]♀
表記:斎賀 匡
年齢:18
備考:熱血、喧嘩っ早い。が人情にあふれている。
   常に刺激を求めて行動を起こすため、後先考えない。
   面倒くさいのは嫌いな性格なので何も考えてない素振りをしているが、
   実はいろいろ考えている。ちょっとチャライ。

[ジークフリード]♂
表記:Siegfried
年齢:(外見)30代前半
備考:宝剣『バルムンク』の担い手で、匡の契約者。
   基本はまじめで使命を果たすことに徹底している。
   堅物そうに見えてたまに冗談を言ったりする。

[イクス=アートレイデ]♂
表記:Icx=Ahtreide
年齢:22
備考:普段は物凄く温厚で物腰柔らかくいつも笑顔。
   面倒見のいい美青年。
   一応は名手の家の出でいい所のお坊ちゃん?系。
   弓の腕はピカイチだが割と物ぐさで、
   自分から手を出すことは余程のことが無い限り皆無。
   そして、何を考えているのか分からない上にその裏の顔はかなりドS。

[シヴァ]♀
表記:Siva
年齢:(外見)20代半ば
備考:神弓『ハラダヌ』の担い手で、イクスの契約者。
   興味の無いことには傍観を決め込むが、気に入った相手には人情を向ける。
   お姉さん気質でパートナーのイクス(2面性含め)にゾッコンで相性バッチリ。

[ノエル・シルヴェール]♂
表記:Noel Silver
年齢:15
詳細:シルヴェール家の正統後継者で、あどけないパティシエの少年。
   年齢の割には背が低い上に身体の線が細く、いつもゴスロリ服を着ている。
   綺麗でカッコいい人が好き。

[マーナガルム(マナ)]♂
表記:Managarmr
年齢:(外見)20代半ば
詳細:魔楯『スヴェル』の担い手で、ノエルの契約者。
   北欧神話における最強の狼「マーナガルム」の人格をインストールしている人間。
   ノエルの兄であるかのように世話を焼いているが、戦闘になると好戦的になる。
魔剣の能力:太陽と月に帰属する武器の力を封じる(代償:対象は2人まで)
   氷を生成し、操る(代償:氷を生成する際、呼吸を止める必要がある)




※この台本は、企画台本「Arc Jihad」のコラボ作品になります。
 キャラブレ等の可能性がありますが、ご容赦ください。
!━━━≡≡≡⊂´⌒⊃゜Д゜)⊃━━━ここから本編━━━⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡━━━!



ノエル「ん〜、ずいぶんあったかい国だね!薄着で来ちゃったから、心配してたけど」

マナ「今回は様子見なんだし、とっととおつかい済ませて観光しようぜ!」

ノエル「うん!早く行こう、マナ!」

マナ「あ〜こらこら、走んなって!転ぶぞ!?」



シヴァ「Arc Jihad(アークジハード) -出会うは惑わしの契約者-」



[やや人里離れた場所。匡たちがとある豪邸の門の前にいる。]

匡「うわぁ〜・・・・・すんげぇ屋敷。」

イクス「この国じゃ珍しいね。」

匡「にしたってデカすぎだろ。本当にこんなのが前からあったのか?」

イクス「少なくとも、4年前にはあったみたい。
   で、ここに住んでいた人が、どうやら魔剣の担い手だったみたいでね。」

ジーク「では、我々がここへ赴いた目的は・・・・」

シヴァ「近々ここに転居してくるらしい人が、魔剣の契約者か否かを見定めるため。」

イクス「もし可能なら、屋敷の中を調べたいんだけどね。」

匡「う〜ん・・・今は誰もいないみたいだけど・・・・・ん?」


[豪邸の前に、ノエルとマナの乗った車が止まり、二人が降りてくる。]

ノエル「あれ?お兄さんたち、どうしたの?」

匡「なっ、こ、子供!?しかもすんげぇフリッフリのゴスロリだしっ!」

イクス「キョウも着たいの?」

匡「んなわけあるかっ!着ねぇし!」

マナ「なんだなんだ?使用人がいるなんて聞いてねぇぞ?」

ノエル「お掃除の人たちかな?」

マナ「まさか。掃除なら2日前に済んでるはずだぜ?」

シヴァ「イクス、説明したほうがいいかも」

イクス「そうだね。ゴメンねお嬢ちゃん。いきなり訪問しちゃって」

ノエル「む・・・お兄さんたち、何か用?」

匡「ここの屋敷の人に用があるんだ。」

イクス「君はこの家の人かな?」

ノエル「ん〜、そうとも言えるし、違うともいえるかな。
   僕はお姉さんに頼まれて、家の様子を見に来ただけだから」

匡「おねえ、さん?」

マナ「正確に言うと、俺たちを雇ってる人ってところだな。
   そのうちこっちに越してくるんだ。
   だから、家の状態とか周りの様子、気候、情勢その他諸々、
   観光がてらに確認してくるようにって、おつかい頼まれたんだ。」

匡「へ、へぇ〜。」

マナ「で・・・アンタらは一体何しに来たんだ?『聖剣サイドのみなさん』?」

イクス「!?」

匡「な、なんでバレて・・・ジークは黙らせといたのに!」

マナ「俺は鼻がいいんだ。隠そうったってそうはいかねぇぞ?」

ノエル「マナ、殺気立てないの。僕たちは戦いに来たんじゃないでしょ?」

マナ「そうだけどよぉ・・・・・」

ジーク「喋り方で疑われると、マスターに言われていたから黙っていたのだが、
   こうもあっさり見抜かれては元も子もない。」

シヴァ「戦闘準備、したほうがいい?」

イクス「いや、彼女に戦う意志はないみたいだ。話くらいはできると思うよ」

匡「いざとなりゃあ、こっちからぶん殴る!」

マナ「おいおい、女の子がそんなガサツな言葉使うなって。せっかく可愛いのによ♪」

匡「なぁっ!?」

ジーク「ま・・・マスターの性別に気づいた・・・だと・・・・!?」

イクス「僕ですら、半年もかかったのに・・・・・」

マナ「ニシシ、俺の鼻は誤魔化せねぇぞ?いい女の匂いだ。」

ノエル「カッコいいお姉さん!」

匡「な、なんだコイツら、本当に魔剣側の奴らなのか!?」

ジーク「マスター、落ち着かれよ。隙を見せてはならぬ」

匡「そういうジークこそ、微妙に声が震えてるぞ」

シヴァ「あなたたち、二人揃って落ち着きなさい。」

ノエル「ねぇ、お姉さんたちってこのあたりに住んでる人でしょ?
   僕、行きたい場所があるんだ!
   よかったら案内してくれない?」

イクス「い、いくら可愛い女の子に言われても、
   敵サイドと呑気に行動するほど・・・・」

ノエル「どうしても・・・・駄目?」

匡「お前、よく敵サイドである俺たちに、そんなこと頼めるな」

ノエル「だって僕、戦うつもりないもん!」

シヴァ「だからって、随分余裕そうじゃない?
   こっちは4人、そっちは2人でしょ?」

マナ「あくまで戦うつもりがねぇからな。
   俺たちの雇い主も、たぶん同じだと思うぜ?」

イクス「・・・なるほど。君たちの主(あるじ)も、魔剣の担い手なんだね?」

マナ「そうだと言ったら?」

イクス「だったら尚更、見逃すわけにはいかないよ。シヴァ」

シヴァ「ええ。」

マナ「待った待った待った!なんで戦うことが前提なんだよ!?」

ノエル「む〜、僕、綺麗でカッコいい人とは戦いたくないよぉ〜」

匡「敵の数が増える前に潰す!ジーク!」

ジーク「御意。」

ノエル「マナぁ、全然話聞いてもらえないよ〜」

マナ「しゃあねぇなぁ。やるっきゃねぇか。」

ノエル「ケガさせちゃダメだよ?お姉さんに怒られちゃうんだから」

マナ「あいよっ」

ジーク「我が前へ
   『古に受けし呪身(じゅしん)を以て
    我が知恵 我が力 我が魂 全てを主に捧げる 宝剣バルムンク!
    汝の刃に光芒一閃の加護を与えん』」

シヴァ「出でよ
   『氷土に漂う氷結の乙女よ
    慈悲の恵みで 汝の氷冠を授けよ 神弓ハラダヌ』」

マナ「『凍てつけ その身に受けし光を捕らえよ スヴェル』!」

イクス「なんだ・・・視界が、青白く・・・・」

シヴァ「どうやら、相手側の能力みたい。気を付けて」

匡「相手は楯、攻撃力はない。なら、ぶっ潰すだけだ!」

ノエル「ねぇお姉さん、ただの戦いじゃつまんないから、賭けをしようよ。」

匡「は?か、賭け?」

ノエル「お姉さんが勝ったら、そうだなぁ・・・・・僕の雇い主のこと、教えてあげる♪」

ジーク「!」

ノエル「その代わり、僕が勝ったら、一緒にお買い物に行こうね♪」

匡「なんだそりゃ・・・・・分がいいんだか悪いんだか・・・・・・」

マナ「だったら追加してやろうか?俺らが勝ったら、嬢ちゃんにキスしてもらう」

匡「何ぃっ!?」

イクス「(小声)勝っても負けても、僕たちに被害はなさそうだね」

シヴァ「(小声)ふふっ、そうみたいね」

匡「ぜってぇに負けてやるもんかぁ!うぉぉぉおおおおお!!!」

ノエル「クスッ、戦闘開始だね。マナ!」

マナ「任せとけ!『飛べよ氷雨(ひさめ) プリー・グレイシー』!」

匡「氷柱(つらら)!?あの楯、ハラダヌと同じ氷を・・・・チッ、攻撃方法あんのかよ!」

イクス「同じ属性なら、なおさら負けていられないね。後方支援は任せて」

匡「わかった!」

ノエル「うわっ!?もー、弓矢なんていじわるだなぁ。」

イクス「まともな楯としても強度がある・・・ならっ!」

ノエル「氷で僕の動きを封じる?」

イクス「!?」

マナ「遅ぇっての。『捉えよ氷枷(ひょうか)! ピエッジ・グレイシー』!」

匡「なっ、イクス!」

シヴァ「足を取られただけ、私がなんとかする!」

マナ「隙を見せてられんのかぁ!?」

シヴァ「しまっ・・・」

ジーク「はぁぁぁああああ!」

マナ「のわっ、と!?」

ジーク「我を忘れてもらっては困るな。」

マナ「ふっひゃ〜、こっそり兵装のクロウ用意して奇襲かけてみたのに、
   防がれちったよ、残念。」

ノエル「マナ〜、長期戦じゃ僕らに不利みたいだよ〜?」

マナ「そうだなぁ。んじゃ、ここぞとばかりに・・・・」

ノエル「うん!」

匡「なんだ?・・・って、まさか・・・・・」

マナ「いっくぜぇ〜!『マージ・ウェイク』!」

シヴァ「ここに来てマージ・ウェイクを・・・でも、数を減らしたら・・・・」

ノエル「狙う的(まと)も減っちゃう?甘いね、カッコいいお姉さん♪」

マナ「そんだけ、お前らの攻撃も当たらねぇってことだよ!そぉらあっ!」

匡「うおっ!?攻撃が重いっ!?」

ノエル「僕の身体とはいえ、マナの力が宿ってるんだ、甘く見ないでよね!」

匡「こんのっ、負けてやるかよ!!!」

マナ「けっ、甘いぜ嬢ちゃん!」

ジーク「マスター!」

マナ「おおっと!堅物の兄さんのこと、忘れるとこだった。」

イクス「キョウ、マージ・ウェイクを!」

匡「わ、わかった!ジーク!」

ジーク「了解した。『マージ・ウェイク』!」

シヴァ「イクス、私たちも。『マージ・ウェイク』!」

ノエル「クスッ、これで2対1。でも、その判断は間違いだったかもね」

シヴァ「『蒼き水の息吹よ 凍える冷気の衣で、全を覆いつくせ!』」

マナ「ぐっ、さっき放った矢から・・・!」

ノエル「だったら、僕らもちょっと本気出すよ。
   『開け陽(ひ)の花!冷たき楯は退(しりぞ)き かの地に大輪を咲かせん!
    フリュー・デュ・ソレイル』!」

匡「っ、また景色が・・・なんだ!?」

ジーク「マスター、注意を!」

匡「え?わ、わああああああああああああああ!?」

イクス「キョウ!」

匡「あっぶねえええええええ!って、地面焼けてる!?」

イクス「まさか、この青白い景色は・・・・」

マナ「そ。『スヴェル』が氷を生成するためのフィルターみたいなもんだ。
   さっきの攻撃は、そのフィルターを反転させ、太陽の光に殺傷力を与えた。」

ジーク「景色が変わった瞬間に気を付けよ、マスター。
   一瞬でも気を緩めれば・・・・・」

匡「あぁ。日焼けどころか真っ黒焦げだ。」

ノエル「よし、僕を捕まえてた氷も解けたし、クロウも装着できたし!
   それじゃあ・・・行っくよ〜!」

イクス「っ、こっちに・・・ぅあっ!?」

匡「イクス!この野郎っ!!!」

ノエル「お姉さんにはお日様だよ!」

匡「わっ、また!?けど・・・でやぁああああああああ!!!」

マナ「お〜すっげ。岩壁で防いじまった」

イクス「シヴァ!」

シヴァ「『心冷たき王妃の吐息よ、大気を揺るがし、
         悪しき魂を引き裂く 氷の刃となれ。
         凍てつく蒼矢(そうや)よ、かの者を貫け!!』」

マナ「ハッ!んじゃターゲット変更だ!」

イクス「何っ!?」

シヴァ「イクス、避けて!」

イクス「っ!?当たったら、火傷じゃ済まないね・・・!」

マナ「おりやあああああああああああ!」

匡「力勝負か?受けて立ってやる・・・」

ノエル「(食い気味に)『這い寄れ氷鮫(ひょうこう)! ルカン・グレイシー』!」

イクス「キョウ、逃げるんだ!」

匡「は?って、しまった!」

マナ「つ〜かまえた。トドメだぁあああああああああ!!!」

イクス「キョウ!」

ジーク「マスター!」



間。



匡「・・・・・って、あれ・・・・・?」

ノエル「だから言ったでしょ?お姉さん」

匡「へ?お、俺、なんで生きて・・・・」

ノエル「僕たちは元々、戦う気なんてないんだってば。
   つまり、お姉さんたちを殺すつもりなんて、毛頭ないんだよ。」

匡「な・・・・なんで殺さない!?」

マナ「殺してほしかったのか?」

匡「うっ、それは・・・・・」

イクス「トドメを、ささなかった・・・?」

ジーク「あの方向から攻撃を受けていれば、弱点を確実に捉えられていた。」

ノエル「ふぅ。マナ、マージ・ウェイク解除。」

マナ「あいよ。おつかれさん。」

ノエル「ふえ〜、ホント疲れちゃったぁ。お姉さん、お買い物はちょっと休憩してからね?」

匡「え、は、はぁ!?ま、俺は負けたわけじゃ・・・・」

マナ「殺してない分、俺が追加した賭けはなかったことにしてやるよ。
   それとも、キスしてくれんのか?」

匡「ひぃぃぃぃいいいいいいいい!?」

イクス「君たちは・・・・・本当に聖剣を狩るつもりがないのかい?」

ノエル「当たり前でしょ?正直のところ、余計な戦いだってしたくないもん。」

シヴァ「・・・不思議な子たちね。」

ジーク「マスター、我々もマージ・ウェイクを解除する」

匡「あ、あぁ。(マージ・ウェイクを解除)・・・・・はぁ。2対1で負けなんて・・・・」

イクス「驚いたよ。こんな可憐な少女に圧倒されるとは思いもしなかった。」

マナ「ん?なんかお前ら、最初っから勘違いしてねぇか?」

匡「あ?何をだよ」

マナ「ノエルは少女じゃねぇよ。正真正銘、男だ」

シヴァ「・・・・・え」

匡「はぁぁぁあああああ!?」

ジーク「このような少女が・・・男・・・・・!?」

匡「じ、ジーク、少女じゃねぇよ、少年だ!
   男のコっつっても、『コ』の部分を『娘(むすめ)』って書く方だ!」

イクス「なんだろう、いろんなものが信じられなくなってきたよ・・・」

ノエル「えへへ♪可愛いでしょ〜」

匡「俺は・・・・俺は女装少年に負けたっていうのか・・・・!(泣)」

ノエル「お姉さん、カッコいい服もいいけど、もっと可愛い服着ようよ。
   僕が行きたいお店にね、こういうフリフリしたのとか、フワフワしたのが・・・」

匡「いいいいいいいや、俺は着ねぇぞ?買い物に付き合うだけだからな!?」

イクス「キョウ。買い物に付き合うって、つまりそういうことなんじゃないかな」

匡「え」

ジーク「マスター・・・・・申し訳ない、我には何も・・・・・」



間。



[とある洋服店。ゴスロリをメインに数々のコスプレ衣装が並んでいる。]

匡「いーやーだー!俺に着せようとするなぁぁぁぁああああああああ!!!(泣)」

ジーク「イクス殿、あれは一体・・・・・」

イクス「うん、ノエルくんがキョウにお揃いの衣装を着せようとしてるね」

シヴァ「女装少年に男装少女・・・ますますわけのわからない状態ね。」

イクス「まぁ、たまにはいいんじゃないかな。
   魔剣側といえど、本当に彼は僕らと敵対する意思が見られないし、
   キョウも可愛い恰好をしてみればいいと思うし」

マナ「同感だ。いい女なんだから、ノエルを見習えよ、ノエルを」

イクス「そう言う君は、彼の女装を見て何とも思わないのかい?」

マナ「あ?いいだろ、可愛いし」

ジーク「ううむ・・・・・」

ノエル「見て見て〜!お姉さんとお揃い!」

匡「うぅ・・・なんで、俺が・・・・こんな・・・・・(泣)」

イクス「ん、想像してたよりも似合ってるよ、キョウ」

匡「想像すんな!むしろ似合っててほしくない!」

イクス「よく聞こえなかったな〜、キョウちゃ・・・・・」

匡「だああああああああああああああ!言うな、言うなあああああ!」

ジーク「・・・我がマスターが、いささか可哀想に・・・」

シヴァ「命を取られるよりはマシよ。見守ってあげなさい。」



間。



[洋服店の外。ノエルが購入した服の入ったたくさんの紙袋を、マナが抱えている。]

ノエル「えへへ〜、いっぱい買っちゃった!楽しかった〜♪」

匡「ちくしょう・・・畜生!次は絶対負けねぇからな!!!」

ノエル「え〜また戦うの?」

イクス「キョウ、彼女・・・じゃなかった、彼とはもう戦う必要が・・・・」

匡「いいや、戦う!今日の屈辱を忘れてたまるか!」

マナ「じゃあ次は、今度こそキスを賭けてもらうかな」

匡「上等だ!なんだって賭けてやるぁ!」

ジーク「マスター、自棄(やけ)になってはならぬ。」

シヴァ「ふふっ、そのうち墓穴を掘るタイプね。」

ノエル「ま、今度会う時は、戦い無しがいいなぁ」

マナ「そうだな。いちいちノエルを疲れさせんのも可哀想だし。
   あぁ、俺たちが出来る限り戦いたくないってこと、覚えといてくれよ?」

イクス「うん、わかった。覚えておくよ。」

マナ「おう。そいじゃ」

ノエル「まったね〜!カッコいいお姉さんとお兄さ〜ん!」

匡「・・・・アイツらに次会う時までに、強くなってやる・・・・・!」

イクス「じゃあキョウ、毎日素振り1200回ね」

匡「はぁ!?ちょ、地味に回数増えてね!?てか毎日!?」

イクス「文句ないよね?キョウちゃ」

匡「(さえぎるように)ぅわああああああああああ!わかった、わかったからぁ!!!」

ジーク「・・・不思議だ。」

シヴァ「何が?」

ジーク「魔剣の者と戦ったというのに、今日(こんにち)は平和に感じられた。」

シヴァ「クスッ、同感。魔剣の担い手と適合者にも、面白い子がいるものね。」


[屋敷への帰路。ノエルとマナが上機嫌に歩いている。]

ノエル「今日は楽しかったね〜!」

マナ「あぁ!あんな面白い聖剣持ちの奴ら、初めて見たぜ!」

ノエル「ええっと、カッコいいお姉さんが匡で、その担い手がジークフリート。
   カッコいいお兄さんがイクスで、その担い手がシヴァ。
   ん、覚えたよ!」

マナ「帰ったら、フィーネに報告だな。」

ノエル「えへへ、また会えるといいね!」

マナ「おう!」



To be continued.


										執筆:ほにゃら隊長
										編集:ほにゃら隊長、櫻庭 樹
		



こちらの台本は、コンピレーション企画「Arc Jihad(アークジハード)」にて書かせて頂いたものです。
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